ロートアイアンの歴史について

ロートアイアンの昔と今

このページでは、ロートアイアンの歴史を紐解いてご紹介いたします。現在のロートアイアンに近い建材素材が生まれた13世紀頃から、現代にかけての変遷をぜひご覧ください。

【13世紀頃】優美な装飾が登場

現在のロートアイアンの優美な装飾が建築素材として発展したのは、13世紀以降のこと。イタリアやドイツの教会に四つの花弁からなる花弁模様のフェンスや門扉が採用され、その装飾の技術が磨かれていきました。

PICK UP 13世紀以前は?

12世紀のルネッサンス以後、鉄工芸の技術が比較的簡単になると、これまで剣や盾などの武器の原料が主だった鉄は、日常品にも使用されるようになりました。当時のドイツやイタリアなどでは、薪を立て掛ける台や木のドアや金庫の保護、窓枠などの用途に用いられていたようです。いずれも装飾を施したヒンジが表面を覆い、美しい外観と鉄ならではの強度を持たせていたといわれています。

【15世紀】鍛冶屋がデザインを真似るように

15世紀に入ると、鍛冶屋が教会のフェンスや門扉に施された木や石のデザインを真似るようになります。このときにつくられた代表的なものは、ロンドンのウェストミンスター修道院内のヘンリー5世の礼拝堂(1422年)の門扉。のちに、エドワード4世の礼拝堂に同じような門扉が製作されています。いずれも、石や木のカーヴを表現した大作で、現在はウィンザーの聖ジョージ教会に残されています。

【16~17世紀】より芸術的・政治的なものに

16世紀のスペインでつくられたブルゴス聖堂の巨大な門扉は、当時のスペインの象徴的な存在となっています。スペインの鍛冶職人は、金塗・銀塗・カラーリングを施す装飾方法をマスターし、芸術性の高いロートアイアンを紡ぎ出していたようです。

17世紀になると、三十年戦争の後にウェストファリア条約(1648年)によって独立を承認されたオランダが独立を記念して暖炉の背壁にロートアイアンを施しました。また、この時期、ドイツのニュルンベルクを中心に、腕利きの錠前屋が錠前を製作し、ヨーロッパ全土に輸出しました。

【18世紀】産業革命後、建材として供給

産業革命後になると中産階級が出現し、新しく建設される公園や急増する住宅に、ロートアイアン建材は大量に供給されました。また、ヨーロッパ各国で独特のデザインが発展。ドイツ語圏では、棒に植物が絡むという伝統的なモチーフが流行したようです。

【18世紀半ば】鋳物の勢いに押されるも、価値が再認識される

鋳物が登場しますが、1850年あたりのヨーロッパでは歴史的な建築家サー・ジョージ・ギルバート・スコットなどが教会のリフォームに好んで使用するなど、ロートアイアンの良さが再認識されます。1862年のロンドンにおける万国博覧会では、中世に触発されたロートアイアン製品が多数出展されました。

【19世紀前半】第一次世界大戦後は停滞

1920年代の建築ラッシュ時に幾何学模様にアール=デコの花や草花の装飾を施したデザインが流行しました。
しかし、第一次世界大戦やその後のモダンデザインの流行により、建築からロートアイアンの居場所は奪われました。

【19世紀後半~】現在に近いものに

再びロートアイアンが注目され、家具の分野で復活することに。代表的にはマンフレッド=バーグマイスター(ドイツ)やヤン=デュデセック(スイス)、イギリスのトニー=ロビンソン(ウィンチェスター城の改修)、ジム=ホロビンが挙げられます。建築物では、1985年のロンドンの国立ウェストミンスター銀行が多くのロートアイアンを使用しています。

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